akahai style

まだ薄暗い明け方７時頃
僕は、ゆっくりと目を開けた。
少し体を動かそうとすると、
首に違和感を感じる。「寝違えたかな。。。」
首を軽く捻りながら、体を起こし、寝ぼけながらテレビのリモコンのスイッチを押した。







実は、三日前からアイツの存在には気付いていた。。。
最初は「コイツがいないとダメだ」と、必要性と存在意義を認めていたのですが。。。。
日を追う事に、彼のかたくなな姿勢に疑問を抱くようになりました。

そもそもアイツが彼なのか彼女なのかすら分かりもしないのですが、
あえて、ここは同性の方が感情をぶつけやすいので、そう呼ばせて頂きます。





明け方の話に戻りましょう。
いつもどうり、ショーパンと大塚さんの代役の伊藤アナの話に耳を傾けながら彼に手を伸ばす。この辺は無意識に近いでしょう。。。。気がつくと、僕は彼の肩に指を掛け、排除する行動にでていたのです。
例えるなら
こんな感じで。。。


微かな抵抗を感じて我に返りました。
そこで初めて僕のなかに葛藤が生まれたのです。。

(本当に排除していいのだろうか。)

(彼の役割は終わったのだろうか。。)

(。。。でも、どうしても気になる！)

しかも、ショーパンは、「蟹座の人は～!思い切りが大切～～!」等と、言っている。。。


ん～。。。。



いや！「自然に彼が離れて行くのが一番安全だろう」と、自分に言い聞かせ、手をどける。
彼から意識を外し、立ち上がる。。。その拍子にコーヒーをこぼしてしまう僕。
そこに生まれる言い様のないストレス！。。。




そのストレスによって、押し殺していた衝動を押さえきれず。。





小倉さんの前で、
ゆっくりと。。






かさぶたを剥がすのでした。。。。。



そして2度と過ちは犯すまいと、彼の生まれ変わりが出来るのを待つのでした。




作 上間 智哉